自分の枕は持っていけない!マイ枕を持参できないホテルで熟睡できる部屋の選び方

枕が変わると眠れなくなってしまうという理由については、前回の記事「枕が変わると眠れなくなるというのは本当か?枕と睡眠の科学を考えてみた」に書かせていただきました。

解決法として、旅行などの一時的な睡眠環境変化の場合「マイ枕」を持参することで、眠りやすい環境を作れます。しかし、それができないケースもあります。やはり枕はかさばり、他の荷物と比べて優先順位が下がってしまうかもしれませんし、マイ枕が許されない合宿などの事例も考えられます。

そこで今回は、マイ枕を持参できない事態を想定し、ホテル(あるいは旅館)でしっかり眠れる方法について考えていきます。

ホテルで熟睡するためには、部屋の選び方が重要です。以下に、ホテルで熟睡するための部屋の選び方のポイントをいくつか挙げていきますのでチェックを尾根が強います。これができれば、マイ枕を持参できなくても何とかなるかもしれません。

ホテルで快適に眠るための7つのチェックポイント!

ホテルマイ枕を持参できない場合でも工夫次第で快適に眠れます。そのための特徴についていくつかのポイントをまとめましたので、参考にしてください。

チェックポイント1 静かな場所、部屋を選ぶ

騒音は熟睡を妨げる要因の一つです。できるだけ静かな場所や、道路やレストランから離れた部屋を選ぶと良いでしょう。

同じホテルならばなるべく道路に面してない部屋を選んでください。窓のない完全に内側にある部屋というのは少ないはずですが、「音が気にならない部屋がよい」と言えば配慮してくれるはずです。

あとは、当日の隣人に騒がしい人が来ないのを祈りましょう。少しでも変な人が来るのを避けるため、角部屋を選択できればベストです。両隣に部屋があるのと、片方にしか部屋がないのでは、騒音に悩まされるリスクは半分になります。

チェックポイント2 快適なベッドと枕

ベッドと枕が快適であることは、良質な睡眠をサポートします。柔らかすぎず硬すぎないベッドを求め、枕の種類も自分の好みに合わせると良いです。

とはいえホテルを選んだ時点でベッドとも枕も決まってしまいます。

しかし、ホテルによっては、他の部屋と異なるベッドを用意しているところもあります。要は「スーペリアツイン」など豪華な部屋です。

もちろん、そうした部屋の価格は高くなります。それでも安眠できるかどうかは翌日に大きく影響します。

ホテルのベッドや枕がどのようなものか、またグレードアップできる部屋はあるかなど、事前に調べておけるとその後のパフォーマンスが大きく異なります。

チェックポイント3 部屋の温度調節

部屋の温度が適切であることも重要です。エアコンやヒーターの操作ができ、快適な温度に調節できる部屋を選ぶと良いでしょう。

ホテルによってはエアコンが集中管理のところもあります。また、夏はクーラー、冬はヒーターのみで、その空気量のみ調整(Hi、Middle、Lowのみ)できるところ、普通の部屋のようにエアコンでクーラーもヒーターも自由に温度、風量、風向が調整できるものがあります。

当然、快眠のために目指したのは最後の、我々の部屋にあるようなエアコンタイプです。このタイプのエアコンがある部屋ならば、寝苦しいと感じることは少なそうです。

集団で行くホテルの場合、なかなかそうしたことをポイントに決められないと思われますが、個人的に行く旅行でのホテル選びならば、個室エアコンなのかなど、各部屋の温度調節を決め手にできます。

やはり温度の集中管理と各部屋のエアコンでは大きな違いがあり、それが睡眠環境に多大な影響を及ぼすことはご認識ください。

いくら枕がよくても、室温を調整できないほうが大きなストレスになります。ある意味、枕よりも大きな意味を持つのが、この部屋の温度調節機能の有無です。

チェックポイント4 ブラインドやカーテンの効果

明るさや外光を適切に遮ることができるブラインドやカーテンがあると、朝の光が早すぎる時間に目を覚めるリスクを減らせます。

厚いカーテンがあり遮光できる部屋ならば、部屋を真っ暗にして眠れます。ブラインドやカーテンが視覚に与える影響はとても大きく、可能な限り部屋を真っ暗にできるところにしましょう。室内はフットライトなどにすれば、暗い中でも夜中目が覚めて迷うことはありません。

静寂の中ならば自律神経も静まり、副交感神経優位の中で睡眠に陥りやすくなるはずです。

チェックポイント5 安全性とセキュリティ

安全な環境が熟睡に貢献します。ホテルのセキュリティや安全対策が十分であることを確認しましょう。

望ましい安全性とセキュリティの要点は以下になります。セキュリティがしっかりしていれば安心できるので、心が落ち着き眠りやすくなります。

ホテルの部屋のドアは、堅牢あるいは頑丈であるべきです。また、信頼性の高い鍵や電子的なカードキーなどのロック機構を使用して、不正な侵入を防ぎます。

部屋には、貴重品や重要な書類を安全に保管できるセーフティボックスが設置されていると良いです。これにより、貴重品を安心して保管できます。

共用エリアやホテルの周辺には、セキュリティカメラが設置されていることが一般的です。これにより、不審な行動や状況を早期に検知し、対応できます。外部から変な人がやってこない安心感で枕が変わっても眠れる可能性が出てきます。

部屋には、消火器が設置されているほか、ホテル全体には緊急時の脱出経路が明示されています。文字ではなく、イラストで視覚的に避難経路や緊急出口が案内されている部屋がおすすめです。

これならいざというときも安心できるはずで、心理的にも不安感がなくなります。心理的に落ち着けることは、副交感神経優位になりやすく、枕が変わってしまってもこれならば眠りやすくなるでしょう。

カーテンやブラインドがしっかりと取り付けられ、他の部屋や外部からの視線を遮ることができるようになっています。これにより、宿泊者のプライバシーが確保されます。

部屋には非常通報装置があると、緊急の際にすばやくホテルのスタッフに通報できるようになっています。室内電話からフロントへは通話できますが、それ以外に非常通報装置のようなものがあれば安心できるはずです。

チェックポイント6 部屋の清潔さ

清潔な部屋は快適な滞在をサポートします。清潔感のある環境が眠りに良い影響を与えることがあります。

ホテルの部屋が清潔であることは、ホコリやダニ、カビなどのアレルゲンを制御しやすくする重要な要素です。これらのアレルゲンが部屋に蓄積すると、アレルギー症状が引き起こされ、眠りを妨げる可能性があります。

部屋の清潔さは、室内の空気の質にも影響を与えます。清潔な環境は通気性が良く、新鮮な空気の流れを促進し、眠りやすくなります。

ベッドリネン(枕やシーツ)やタオルなどの寝具も清潔であることも重要です。清潔な寝具は快適さを提供し、同時に衛生的な環境を維持します。衛生的であるということは、アレルギーの原因となる微生物の繁殖を防ぎます。

枕が変わることでひょっとすると、ホテルの枕の方がきれいでむしろ望ましいかもしれません。清潔な枕やシーツはむしろいつも使っているものよりも心を落ち着けるかもしれません。

絶対にマイ枕にこだわらないほうがかえって快眠につながる可能性もあるかもしれません。

チェックポイント7 ホテルの評価や口コミを確認

予約前にホテルの評価や宿泊者の口コミを確認すると、他の宿泊者の経験から情報を得られ、良い部屋を選ぶのに役立ちます。当然「よく眠れた」「ベッドや枕の質が良かった/悪かった」「騒音がうるさすぎた」「部屋にゴミが落ちていた」など、ポジティブなものもネガティブなものも、一次情報として知ることができます。

口コミは集客に大きな影響を与えるため、ホテル側もそれを見て改善せざるを得ない状況です。

口コミサイトの投稿へホテルが丁寧に返信しているところであれば、枕やベッドなども良いものを使っている可能性が高くなります。

1つの指標として。口コミ評価が重要なポイントで、これが良ければ、マイ枕がなくても比較的良好な環境で眠れるかもしれません。

これらのポイントを考慮して、自分の好みやニーズに合った部屋を選ぶことで、ホテルでより良い睡眠を得ることができます。

まとめ

枕が睡眠に重要なのはわかりましたが、それ以外の要素のほうがむしろ重要かもしれないということもご認識いただけたはずです。

いくらマイ枕を持参しても、騒音がひどい、室内の温度調節ができないなどの環境であれば全然眠れないはずです。

快適な睡眠のためには、枕以外の複数の要素を考慮していただき、譲れない条件をはっきりさせましょう。それによって睡眠環境が大きく変わります。

ぜひホテルの快眠ポイントについて押さえておきましょう。