熟眠するためには、眠りに入る前に心身をリラックスさせる必要があります。そのための方法として有効なのが、お風呂に入ること、入浴です。
お風呂はリラックスし、熟睡をサポートするための効果的な手段の一つです。今回は熟眠と入浴について解説していきます。具体的には、じっくり睡眠できるためのお風呂への入り方と入浴剤選びです。
以下に、熟睡できるお風呂の入り方と、入浴剤の選び方について紹介します。
熟睡できるお風呂の入り方
まず熟眠できるお風呂への入り方を考えます。これは即日、今日から実行できるものであり、ぜひやってみましょう。
お風呂上り、ゆるやかな睡魔が訪れ、気持ちよく就寝できるようになるはずです。ぜひ今日から実行してみてください。
適温のお湯を使用する
適温のお湯を使いましょう。高温のお湯は血行を促進しますが、寝る直前には体温を下げる方が良いため、熱すぎない温度を心がけます。
一般的には37〜40度の間が適しています。人間の体温が約36.5度から37度程度であるため、それに近い温度がリラックス効果をもたらします。ただし、個人の感じ方や健康状態によって異なるため、自分の快適な温度を見つけることが重要です。
特に高齢者や妊婦、心臓に病気のある人はその温度でも危険になることがあります。事前に医師に相談することをおすすめします。また、入浴中に体調が悪化した場合はすぐに浴槽から出るようにしましょう。
入浴時間をコントロール
寝る前にお風呂に入ると、体温が上がり、その後急速に下がることで睡眠が誘発されます。15〜30分ほどの入浴で十分です。
この入浴時間は、長すぎず短すぎず、適度なリラックス効果を得るための範囲です。
長時間の入浴は皮膚を乾燥させたり、体温を上昇させたりする可能性があります。また、高温のお湯に長時間浸かることが血圧に影響を与えることもありますので、注意が必要です。
体調や健康状態によっても最適な入浴時間は異なりますので、具体的な状況に合わせて調整することが重要です。
リラックス効果のある香りを楽しむ
アロマテラピーやリラックス効果のある香りの入浴剤やエッセンシャルオイルを使用すると、心身がリラックスしやすくなります。
リラックスできる香り(後述)をエッセンシャルオイルや入浴剤などで使用することで、入浴中にリラックス効果を高めることができます。
ただし、アレルギーがある場合や肌が敏感な場合は注意が必要です。
照明を調整する
寝る前のお風呂では柔らかい照明を使用し、リラックスした雰囲気をつくりましょう。明るすぎる照明はメラトニンの分泌を妨げる可能性があります。
お風呂場の照明は以下を基準に考えます。
暖色系の光
明るすぎず、かつ暖色系の光がリラックス効果を高めます。温かみのあるオレンジや黄色の光が、寝る前の雰囲気を作り出します。
調光機能を備えた照明
ディマー(調光機能)がある照明を利用すると、照明の強さを調節できます。入浴中から寝る前の時間にかけて徐々に光を暗くすることが、自然な眠りを促進するのに役立ちます。
間接照明
天井からではなく、壁や床に向けて光を当てることで、柔らかい雰囲気を作り出します。間接照明は直接眩まないため、リラックスした雰囲気を演出します。
静かな色合い
落ち着いた色合いの照明を選ぶことも重要です。青や白などの冷たい色合いは、覚醒を促進するため、寝る前には避ける方が良いです。
入浴中の静かな時間を楽しむ
入浴中はリラックスした音楽や静かな環境を楽しむと良いです。外部からの刺激を最小限にし、リラックス効果を高めます。
静かな音楽や海の波の音、鳥のさえずりなど、リラックスできる音源を用意して聴くことができます。無音でも構いませんが、心地よい音がリラックス効果を高めることがあります。
入浴中に簡単な瞑想や深呼吸を行うことで、心身がリラックスしやすくなります。ゆっくりとした呼吸や気持ちを落ち着かせる瞑想を取り入れてみてください。
入浴中くらいはスマートフォンや電子機器を避け、外部からの刺激を最小限にしましょう。デジタルデバイスを避けることで、心が安らぐ瞬間を作り出せます。
入浴剤の選び方
入浴剤も入れると、香りや成分から熟眠につながります。ドラッグストアなどに売っているおなじみの入浴剤でもいいですし、アロマオイルなど専門的なものを専門店で買っても構いません。
あくまで気持ちの問題であり、医学的効能は二の次で考えてみましょう。入浴時おすすめの香りは以下になります。
ラベンダー
ラベンダーはリラックス効果があり、熟睡をサポートします。ラベンダーの入浴剤やエッセンシャルオイルを使用すると、心地よい香りが漂います。
ラベンダーは抗不安作用があり、不安やストレスの軽減に寄与する可能性があります。不安やストレスが眠りを妨げる要因であるため、ラベンダーの香りがこれらの状態を和らげ、安定した精神状態を促進することが期待されます。精神が安定すれば眠りやすくなります。
ラベンダーの香りは体内時計を調整し、自然な睡眠サイクルをサポートする可能性があります。入浴剤やアロマオイルを使って入浴することも、ラベンダーの香りを取り入れる方法の一つです。
カモミール
カモミールもリラックス効果があり、神経を鎮める作用があります。ストレスや緊張を和らげるのに適しています。
カモミールには鎮静作用があり、神経を落ち着かせる効果が期待されます。これが不安やストレスの軽減に役立ち、入眠前のリラックス感を促進する可能性があります。
また、カモミールは消化器系の筋肉をリラックスさせる効果があります。これが腹部の不快感や消化不良などを緩和し、寝る前の快適な感覚をもたらすことが期待されます。
さらにカモミールには不眠症や睡眠障害の緩和に寄与する可能性があるとされています。その安定した効果により、入眠の妨げにくくする効果が期待されます。
セージ
セージは抗酸化作用があり、体調を整えます期待できます。入浴剤やセージの葉を使った入浴が良いでしょう。
ただし、セージは一般的にはリラックス効果が期待されるハーブではありません。むしろセージは覚醒や集中力向上の効果があるとされています。使い方が重要で、他の香りと組み合わせてみましょう。
ミント
ミントは爽快感があり、清涼感をもたらします。寝る前に使用する場合は、気分の活性化に寄与するとされていますので、用法用量を守って使ってください。
あまり使ってしまうと、セージと同じように頭が覚醒してしまい眠れなくなってしまいます。いずれにしても、ミントの香りが好きな方におすすめです。
カラーソルト
カラーソルトはその名前の通り、色が付いた塩です。カラーソルトにはリラックス効果があるだけでなく、色の効果も期待できます。好みの色を選んでリラックス効果を高めることができます。
カラーソルトには色鮮やかな塩やミネラルが配合されており、入浴時に水に加えることでバスタブの水がカラフルに変化し、香りやリラックス効果を楽しむことができます。「バスクリン」や「バブ」をイメージすると分かりやすいでしょう。
入浴剤によってはかえって目覚めてしまうことも
覚醒を促す香りもあるので注意します。
入浴剤やエッセンシャルオイルを使用する際は、各製品の指示に従って使用し、アレルギー
の可能性に注意してください。また、健康状態によっては医師に相談することをお勧めします。
セージやミントの香りは使いすぎると脳が覚醒してしまいます。元気になるのはよいのですが、リラックスして眠れる効果はありません。
朝風呂で気分をしゃっきりさせるためにはセージ、ミントの香りはおすすめできます。
まとめ
お風呂への入り方や入浴剤、アロマオイルなどはすぐに変えられます。変えることで、気持ちがリラックスして入眠しやすくなります。
健康的な生活のためには睡眠は不可欠であり、今回紹介した取り組みを積極的に行うことで、短時間に効果が期待できます。
生活習慣の改善ではないので、今日明日でも気軽に実績できます。ぜひチャレンジしてみてください。