寝坊しては困るから目覚まし時計をセットすることがよくあるはずです。しかし、そういう時に限って、時間前、1時間とか２時間前に目覚まし時計がなくても目が覚めてしまうことがあります。それ自体は好ましいことですが、なぜ早く目が覚めてしまうのでしょうか？
目覚まし時計をセットしたにもかかわらず、時間前に目が覚める現象はいくつかの理由が考えられます。今回は、目覚まし時計を掛けたときの早起きのメカニズムについて考えていきます。
以下はその一例ですぜひ知っておいてください。
目覚まし時計をセットすると時間前に早起きできるメカニズムを紹介
なぜ目覚まし時計をセットして寝ると、目覚まし時計がかかる前に早起きできるのでしょうか？科学的なメカニズムとしては以下の理由が考えられます。
体内時計の調整
人間の体内には生体時計（体内時計）があり、自然なサイクルに従って眠りと覚醒が調整されます。外部からの刺激（例: 光や音）や生活習慣がこれに影響を与え、目が覚めるタイミングが早まることがあります。
目覚まし時計がセットされると。それが外部からの刺激になります。目覚まし時計の音が鳴るのは確かに外部刺激になりますが、目覚まし時計をセットしたということ自体もある程度の外部刺激になります。
鳴るかもしれないということで神経が過分になり、結果的に目が覚めるタイミングが早くなると言われています。
緊張、期待と意識
目覚まし時計をセットすると、寝る前にその時間を意識することで、目が覚めるタイミングが早くなることがあります。ある程度の心理的な効果が働く可能性があります。
これは心理的に「早起きしなければならない」と意識し、それが自己の無意識に取り込まれます。そのため「明日は早起きするんだ」という期待が深層心理に刷り込まれてしまいます。結果的に、自分が意識的に早く起きようとしなくても、目覚まし時計をセットすると、それがなる前に目が覚めてしまうのです。
不安やストレス
未明に目が覚めることが習慣的になる場合、これは日中のストレスや不安が影響している可能性があります。心身の状態が覚醒を促進してしまうことがあります。うつ病などで見られる「中途覚醒」に一因でもあります。
この「早く目覚めないと」「当日朝起きられなかったらどうしよう・・：という不安感や、時間までに起きるべきというストレスが覚醒を促進してしまいます。
つまり、「絶対に７時に起きなければならない」と意識してしまうと、眠りが浅くなり、朝５時とかに起きてしまうのです。確かに目覚まし時計をセットした時間には間に合いますが、眠りが浅いため日中の眠気もあり、頭がボーっとしてしまうかもしれません。
不安やストレスは適度のものなら有効に働きますが、あまり強いと目覚まし時計の時間には間に合うものの安眠できなくなる可能性あります。
寝具や寝室環境の影響
快適な寝具や静かで快適な寝室環境が整っていると、自然に目が覚めることがあります。逆に、寝具や環境が不快な場合、目が覚めやすくなる可能性があります。
これは目覚まし時計の有無とは直接関係しないかもしれませんが、目覚まし時計を掛けるときは「しっかり寝よう」と思うわけで、その時はなんでもない日と比べて、しっかり布団をかぶる、枕をしっかりセットするなど、いつも以上に寝具や寝室環境を万全にするはずです。
こうしたところから目覚まし時計をセットした効果が出てくるものと思われます。
体内時計の変化
一定の生活リズムに従っている場合、体内時計が調整され、目が覚める時間が早まることがあります。例えば、毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる習慣があると、体内時計がそれに合わせて調整されることがあります。
目覚まし時計をセットするときは、少なくとも夜更かしなど睡眠リズムが乱れるような就寝方法はならないはずです。
したがって、望ましい生活リズムの時間に眠るはずです。深夜のカフェインや深酒もしないはずであり、必然的に体内時計が最もよいコンディションになります。
そのため、目覚まし時計をセットうると早くに起きられるようになるのです。
早起きに最適な目覚まし時計を紹介
目覚まし時計よりも早く目が覚めれば、どんな目覚まし時計でもよいのですが、安心して（？）寝坊できるようにおすすめの目覚まし時計を簡単に紹介していきます。
早起きに最適な目覚まし時計は、個人の好みやニーズによって異なりますが、以下は一般的におすすめされる特徴です。
自然な音やライト
自然な音や模擬された日の出のような明るいライトで目を覚ませるものがあります。これによって、寝ている最中の自然なサイクルに合わせて目覚めやすくなります。
頭を覚醒させるブルーライトは夜眠れなくなってしまいます。日光に近い光を目覚まし時計に取り入れることで快適な目覚めに繋げていくことになります。
振動機能がある
振動機能があると、音を気にせずに振動だけで目を覚ますことができます。特に他の人と同じ部屋で寝ている場合や、静かな環境が必要な場合に便利です。
家族が寝ていて自分だけ早起きしなければならない場合などは、音ではなく振動で目が覚める目覚まし時計を購入してください。
スマートフォンとの連携
スマートフォンと連携できる目覚まし時計もあります。アプリを通じてカスタマイズでき、目覚める時間などのデータをトラッキングすることができます。
目覚まし時計があれば大丈夫ですが、旅先などで必要なケースはスマホを使えばよいでしょう。ホテルならモーニングコールがありますが、セットし忘れることもありえますので、目覚まし時計の方がよいでしょう。
睡眠サイクルに配慮した機能（レム睡眠時に起きられる）
睡眠サイクルを考慮したハイテク目覚まし時計は、浅い眠りの時に鳴らして覚醒しやすくしてくれるなど、より理想的なタイミングで起こしてくれることがあります。
浅い眠りのレム睡眠時に目覚まし時計が鳴ればすぐに起きられますが、ノンレム睡眠時だと深い眠りのため無理やり起こされる形になり寝起きが最悪になります。レム睡眠時かつ早起きできる機能の目覚まし時計があれば科学的です。
電源バックアップ機能
電源が切れた場合でもバックアップが作動するような機能があるとより安心できます。アナログ時計とデジタル時計2つ目覚まし時計を用意するのも良いかもしれません。
良い目覚まし時計を選ぶ際には、これらの機能を考慮し、自分の生活スタイルや好みに合ったものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
目覚まし時計をセットすると早起きしてしまう（早起きは良いことですが）これらの要因は個人差があり、一概には当てはまりません。
ただし、寝る前の環境や生活習慣、ストレスの管理などに注意を払うことで、より良い睡眠環境を整え、朝の目覚めを調整することができるかもしれません。
早起きだけではなく、熟眠もできれば、目覚めの良い朝になりアクティブに動けるはずです。どうせ早起きするなや爽快に目覚めたいものです。
