冬だけじゃない!快適で良質な睡眠のためにウールという選択

羊毛が一番
冬だけじゃない!快適で良質な睡眠のためにウールという選択

よく聞かれるのですが、ウールって冬物だよねって。。。
確かにウールって何だか冬って感じは確かにする。ウールのイメージが暖かい、モコモコ、ふわふわ、とか、某大手アパレルメーカーとかで冬になると、ばんばんウール素材のCM流しているからウール=冬物ってイメージが強いと思います。

ちょっとまって!!
ウールは確かに断熱性とか優れているから、冬にぴったりと言いたくなるけど、夏でもいけます。ウールには湿気の緩衝性と吸湿性・調湿性があるのご存知ですか?また、他素材よりも早く眠りにつくことができるかもしれません。

ここではウール素材の良さを説明しますね!

やたらと、涼しいのは合成繊維でいいやんって方がいるなら一度考えてみてくださいね
私は、寝具屋さんなので寝具としてのウールの観点からですが、素材は素材なのでご了承を。

ウールのことについては、ザ・ウールマーク・カンパニーっていうオーストラリアの非営利組織が色々研究をやっているので、今回はこれを元にお話しをしますね。

ウール毛布 VS コットン・アクリル混紡毛布

1986年にドイツの研究者Umbach氏による睡眠研究が有名です。
参考文献:Umbach, K.H. (1986), Journal of the Textile Institute, 77:3, 212-222.

簡単に説明すると、ウールの毛布とコットン・アクリル混紡毛布を使用して睡眠実験を行いました。
研究結果によると、
コットン・アクリル混紡毛布を使用した被験者が75%が暑く、そしてじっとりと湿っぽさを感じたのが88%いるの対して、ウール毛布では38%が暑く、50%約半数しかじっとりと湿っぽさを感じなかったとか。
この研究からウールは、コットン・アクリルブランケットに比べて断熱性、湿気の移動性、調温性に優れているとUmbach氏は結論づけたんですね。

また別の研究では、ウールの寝具を使用するとよく眠れるといった結果があります。
ウェールズの総合技術専門学校(人間工学)では、被験者にウールの布団とポリエステルの布団で眠ってもらいました。
その結果、ウールの布団を使用した被験者の睡眠で、レム睡眠の量が25%が増え、ノンレム睡眠の最も深い段階(睡眠段階4)における皮膚の自然な冷却を促進する結果となりました。
簡単にいうと、ウールはよりよく眠れる
当サイトの記事に、レム睡眠とノンレム睡眠のこと書いてあるのでここでは割愛します

2016年・2018年にシドニー大学で行った実験では、ウール製のパジャマ、ポリエステル製のパジャマ、コットン製のパジャマを着てもらい、入眠時間を調べたところ
眠りにつくまでウール製は12分、ポリエステル製は22分、コットン製は27分という結果になりました。
また、別の研究では室温17℃におけるウール製のパジャマと、コットン製のパジャマを着てもらい入眠時間を調べたところ、ウール製のパジャマを着た被験者は11分、コットン製のパジャマを着た被験者は15分で眠りに落ちたという結果。
研究を行った大学の見解は、
”ウールは他の繊維よりずっと優れた体温調節機能を持ち、体をいわゆる『快適体温ゾーン』に保ってくれます。結果として早く眠りに落ちて長時間眠れるだけでなく、より深くより質の良い眠りが得られるのです”
と結論づけたんですね。

いかがでしたか?確かに、見た目やイメージでウール素材が暑くるしい感じはしますが、実際には他素材より睡眠のお助けをしてくる素材です。
この機会に一度、ご自分の寝具等をウール素材のものに変えてみませんか?

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