みなさんご存じのように、日頃の快適な睡眠、満足いく睡眠を得るためには、寝具の清潔さを保つことが欠かせません。
特にベッドパッドは、汗や皮脂、ホコリなどが溜まりやすいため、適切なお手入れ方法が必要となります。
ベッドパッドの洗濯お手入れ方法のポイント
この記事では、普段からベッドパッドを使ってる人、これからベッドパッドを購入しようしている方への、ベッドパッドのお手入れ方法、特にベッドパッドの洗濯をご紹介します。
そもそもベッドパッドとは?
ベッドパッドは、マットレスの上に敷く寝具の一種で、マットレスプロテクターとも呼ばれています。
ベッドパッドの使用目的ですが、マットレスや敷布団の保護、マットレスが合わない時の寝心地の改善が主な使用目的となります。ベッドパッドは、カバーやシーツと比べると洗濯をするのが手間になりますので、基本的にはカバーやシーツの中に敷いて使用することをおすすめしています。
また、ベッドパッドを使用することにより、マットレスや敷布団は気軽には洗濯や水洗いができないので、ダニの繁殖や臭いなどを防ぐ目的もあります。
ベッドパッドは、カバーやシーツの中で使用するなら、ベッドパッドをお手入れしたり、洗濯する必要がないよね?って言いたくなると思いますが、洗濯、お手入れをしないで、ベッドパッドを使用していると、ダニが繁殖したり、カビや臭いの原因となります。
人は寝ている時に平均して約100mlから200ml(コップ1杯分)程度の汗をかくと言われていますので、カバーやシーツを使用しないで使用している人は、なおさら洗濯やお手入れ方法が必須となります。
どのくらいの頻度で洗濯をすればいいのか?
ベッドパッドの使い方にもよりますが、直接寝ているのか、それともカバーやシーツを使用してるのかで洗濯頻度は変わってきます。
・カバーやシーツありでベッドパッドを使用している場合
1~2ヶ月に1回程度洗濯のお手入れを推奨
・カバーやシーツを使用せず直接寝ている場合
1~2週間に1回程度洗濯のお手入れを推奨
季節や個人の発汗量も考慮しないといけません。夏場や発汗量が多い人は、さらに頻繁に洗濯する必要があります。また、皮膚疾患やアレルギー体質の人、ペットと一緒に寝ている、小さい子供がいる場合はこれより洗濯頻度を多くする必要があります。ただ、やはり清潔なベッドパッドで寝るためには、1~2週に1回を推奨します。
洗濯する前に確認すること
ベッドパッドを洗濯する前に確認することとしまして洗濯タグの確認をしてください。大きく分けて
【家庭用洗濯機で洗えるもの】【ドライクリーニングが必要なもの】
の2つに分かれます。家庭で洗えるとなっているベッドパッドの中でも、洗濯機を使用せず手洗いのみといったものがありますので注意が必要です。
ドライクリーニングとは ?
ドライクリーニングは、水を使わずに衣類をきれいにする洗濯方法です。普通の洗濯と違って、特別な化学薬品を使って汚れを落とします。この方法は、水洗いできない素材の服や、形が崩れやすい服、特別なお手入れが必要な服に適しています。例えば、スーツやフォーマルなドレス、ウールのセーターなどがドライクリーニングで洗うことが多いです。ドライクリーニングをすると、衣類が縮んだり色が落ちたりするリスクを減らしながら、きれいにすることができます。
ベッドパッドについてる洗濯表示で、桶のようなマークに×印がついてなければ家庭用洗濯が可能なものとなります。桶のマークがあれば家庭用の洗濯機で洗濯可能です。
桶のマークの中に入ってる数字は、水温の上限を表しています。
横線は、水流の強さを表しています。横線がないor1本(弱い)の場合はの洗濯コースは「標準コース」「短時間コース」「大物コース」で洗濯してもOK。
2本線がついている場合は、「ドライコース」「手洗いコース」で優しく洗ってください。
ベッドパッドが自宅の洗濯機に入るかチェックするの忘れずに
ベッドパッドは、敷きパッドや、シーツ、カバーなどと比べて厚みがありかさばるアイテムです。ご自分が使用している洗濯機に入るかどうかもチェックしてください。
ベッドパッドの素材や厚さにもよりますが、以下おおよその目安となります。
容量8kg以上の洗濯機があれば、シングルサイズは安心して洗えます。
洗濯機の取り扱い説明書には、洗濯のサイズや重量に目安が書いてあるのでこちらもチェックしてください。
洗濯機の容量 | 対応可能なベッドパッドのサイズ | 備考 |
---|---|---|
5kg | シングル1枚 | 一人暮らしに多いタイプ。薄手(1cm程度)のベッドパッドなら問題なく洗える。 |
7・8kg | シングル1枚〜ダブル1枚 | ダブルサイズも対応可能だが、素材によっては厳しい場合も。 |
9kg | ダブル1枚〜クイーン1枚 | より大きなサイズのベッドパッドも洗える。 |
10kg以上 | クイーン1枚〜キング1枚 | 大きな寝具を頻繁に洗う家庭に適している。 |
ベッドパッドが自宅の洗濯機に入らない場合
・お風呂の浴槽で洗う
・近くのコインランドリーを使用する(ベッドパッドが乾燥機に対応しているかどうかも注意)
・クリーニングに出す。(お近くのクリーニングか、宅配クリーニングを使用する)
自宅の洗濯機でのお手入れ方法
洗濯機で洗えること、洗濯の容量を確認したら、ベッドパッドを洗濯機に入れます。
- ベッドパッドの折り方:
- ぐちゃぐちゃに入れるのではなく、気になる汚れがある場合は、汚れ側が外にくるようにクルクル巻にして丸めるか、屏風畳みにします。これにより、洗濯機内での洗浄効率が向上し、汚れがより落ちやすくなります。また、縦型の洗濯機の場合は、ベッドパッドが浮いてくる場合があります。その場合は、しっかり水につけてください。
- 洗濯ネットに入れる:
- 可能であれば、ベッドパッドを洗濯ネットに入れます。これにより、洗濯中に型崩れや生地のダメージ軽減になります。
- 洗剤を入れる:
- 適量の洗剤を洗濯機の指示に従って入れます。ベッドパッドの素材に合わせた洗剤を使用しましょう。おしゃれ着用中性洗剤がおすすめです。
皮脂の汚れや、汗などの汚れ(黄ばみ)が気になる場合は、酸素系漂白剤を入れるとこれらの汚れが落ちる場合があります。ただし、ここでも洗濯表示をしっかり確認して使用できる洗剤か確認してください。
- 適量の洗剤を洗濯機の指示に従って入れます。ベッドパッドの素材に合わせた洗剤を使用しましょう。おしゃれ着用中性洗剤がおすすめです。
- 洗濯コースを選択:
- ベッドパッドの素材や汚れの程度に応じて、適切な洗濯コースを選びます。「布団洗い」「毛布洗い」「大物洗い」等のコースがない場合は、優しく洗えるコース「手洗い」「おしゃれ」「ソフト」等のコースを選んでください。
- 脱水:
- 洗濯機の脱水機能を使用して脱水します。ただし、脱水をやりすぎると、縮みの原因になりますので、脱水の時間を短くするなど設定を調整する必要があります。
- 自然乾燥:
- ベッドパッドを取り出し、風通しの良い場所で平らにして乾かします。直射日光は避け、時々裏返して両面が均等に乾くようにします。サイズにもよりますが、乾くのに3時~6時間かかります。
お風呂の浴槽で洗う場合のお手入方法
- 準備:
- 浴槽をきれいに掃除し、洗剤や汚れが残っていないことを確認します。
- 浴槽に水を張る:
- 浴槽にぬるま湯(約30度が目安)を適量張ります。ベッドパッドがすっぽりと浸かるくらいの水量にします。
- 洗剤を溶かす:
- 水に合った量の洗剤を溶かします。洗濯機と使用する洗剤、確認方法は変わりありません。
- ベッドパッドを浸す:
- ベッドパッドを浴槽に入れ、全体が水に浸かるように優しく押し込みます。数分間そのままにして、汚れを浮かせます。
- 手洗い:
- ベッドパッドを優しく揉むようにして洗います。力を入れすぎず、素材を傷めないよう注意してください。
- すすぎ:
- 洗剤が残らないように、清水で何度もすすぎます。水を替えながら、2〜3回すすぐと良いでしょう。
- 脱水:
- ベッドパッドから水を押し出すようにして脱水します。絞ると形が崩れる恐れがあるので、押し洗いするように注意してください。
- 自然乾燥:
- ベッドパッドを平らな場所に広げ、風通しの良い日陰で乾かします。直射日光は避け、時々裏返して両面が均等に乾くようにしましょう。
注意点
ベッドパッドは、乾燥機が使えない商品がほとんどです。
乾燥機の高熱に当てられ冷めていくときに、縮んでしまったり、中綿がよれてしまったりして、使用できなくなります。大変面倒くさいですが、自然乾燥で乾しましょう。
経験上の話ですが実際に、ベッドパッドシングルサイズ100×200cmのものが乾燥機にかけてしまったことにより、10cm程度は縮んでしまったりもします。
ベッドパッドの干しかた
ベッドパッドは、干すのが大変ですがしっかり自然乾燥できるように干しましょう。しっかり、乾かさないとカビや臭いの発生源となります。また、紫外線に当てると色あせの原因となりますので、陰干し推奨です。
- 脱水後、ベッドパッドを取り出し乾燥後のシワを減らし、元の形を保ちやすくなりますので
手で軽くたたいて形を整えます。 - 物干し竿2本使って「M字干し」、ピンチハンガーを使って「ジグザグ干し」を推奨。
1本しかない場合は、そのまま干しつつ、時々裏返しを行いましょう。
まとめ
ベッドパッドのお手入れは、清潔で快適な睡眠環境を維持するために重要です。洗濯表示を確認し、素材に合った方法で定期的に洗いましょう。