皆さんの家にはウール素材のものってありますか?
寝室やクローゼットの中を思い出してみてください。ありましたか?
ウール素材のものがないって方は、今の睡眠がウール素材に変えるとより睡眠が
良くなる可能性があるかもしれませんよ?
ここでは、ウール(羊毛)素材が睡眠にとって何がいいかをご紹介します。
ウールのことについては、ザ・ウールマーク・カンパニーっていうオーストラリアの非営利組織が色々研究をやっているので、今回はここを参照元とします。
冬は暖かく、夏は涼しい、暖かくて蒸れにくいウール最大の特徴
ウール最大の特徴でもある『暖かくて蒸れにくい』特徴が睡眠と関わってきます。
ところで、ウール素材を使用しているものって冬のイメージがありませんか?
そうですよね。私的にも羊は見た目もモコモコしててとっても暖かそうなイメージがありますよ。夏のイメージがまったくない。実際にウール素材のものを着たりする暖かですよね。なんで、ウールが暖かいか知っていますか?
まずウール繊維にはちぢれ(クリンプ)があります。繊維1本1本がちぢれているために複雑に絡みあっており、その中に60%の空気を含んでいます。この空気層が外気を遮断してくれているおかげで暖かく感じるんですね。
しかも、ウールはもともとは熱を伝えにくい繊維なんですよ。ポリエステル(合成繊維)の約5分の1も熱を伝えにくい。
「いやいやウールって夏だと暑苦しいくありませんか?」
こんなイメージを持っている方がたくさんいらっしゃると思います。
確かに羊は毛むくじゃらでモコモコで暑そうだなと思いますが、
実際は繊維の中でも、湿気の吸収力と発散力に優れているですよ。
吸湿力はコットン(綿)の約2倍、ポリエステルの約40倍とも言われています。
熱い寝苦し夜を思い出してください。エアコンつけているけど、じっとりとした
寝汗をかいてきました。なんとなく不快感があります。ベタっと汗をかいて、布団やシーツが湿っています。
でもウールを使用すると、この汗をかく前の段階から体が発する水蒸気を吸収して空気中に発散してくます。
この特徴が、なんで睡眠にいいかって話になるんですが、私たちは、眠る時には体温が低下します。詳しいことはここでは省きますが、眠くなる時に身体が温かく感じるのは、内臓など身体の中の温度こと「深部体温」を下げるために手足から放熱しているからなんです。
この体温低下をスムーズにさせるお助けをしてくれるので睡眠に良いと考えられます。以前の記事で「ウール素材は入眠時間が10分も早くなる!?」を紹介しているので、こちらも気になった方は読んでみてくださいね。
きれいな寝室環境を守ってくれる抗菌・防臭効果
睡眠にとって、寝室の環境も重要な要素となってきます。
物が散乱していて、ホコリっぽいところで眠りたくないですよね。寝室が清潔で綺麗なほうがストレスを感じず、よく眠れる人がほとんどかと思います。
なんとウールには、この手助けをしてくれて作用もあるんです。
ウールはそもそも羊の皮膚が変形したものです。人もそうですが、皮膚には外部からのウイルスや菌から守るための役割があります。ウイルスや菌が侵入してくると、無害にする機能が働くので自然の抗菌繊維とも言われています。
またウールには前述した通り、湿気の吸収力と発散力を兼ね備えているので、寝汗が臭うのを防いでくれる防臭効果があります。
私たちがかく汗自体には臭いはありません。汗が皮膚にとどまり、バクテリアの繁殖に最適な湿度の高い環境により、臭いが発生します。
これを防いでくれるのがウールです。
快適だからといってサラッとしたポリエステルの生地の服を着て汗をかいた時、臭いがキツイときありませんか?
同じ環境下で、ウールの臭いはポリエステル生地に比べて66パーセント、コットン生地に比べて28パーセント低いということが分かっています。
長く使用できる耐久性でコスパよし、それでいてエコ(おまけ)
ウール繊維は、コイルのようなバネの形状をしているため、非常に強く、柔軟性、弾力性に優れています。曲げ伸ばしの比較テストで、コットン3,000回に対してウールはなんと10倍の30,000回以上耐えとのことです。
またウールは天然100%で再生可能で土に還ります。そして、他の繊維よりもエネルギーと水の消費が少ない。例えば、100枚のセーターを製造する際、ウールのエネルギー消費量はポリエステルのより18%も少なく、水の使用量はコットンより70%少なくなります。
もちろん、土に還るためマイクロプラスチック汚染の原因にもなりえません。
まとめ
いかがでしょうか?ウールだからといって、今まで購入したことがない人はこれをきっかけに、ウール素材を使ってみてくださいね。
きっと、「ウール(羊毛)」を気にいるかと思います。
ウール(羊毛)が睡眠に対して良いと言えるウールの特徴